傷のつかない「ハート型金型」
ハート型金型は、ステンレスやアルミ、鉄板などあらゆる材料に対応しながらも、V字金型のような曲げ傷が残らず、穴抜き部に発生していためくれや歪みの心配もいりません。そのため作業工程の短縮やコスト削減などを実現できます。
傷のつかない「ハート型金型」 ギャラリー
従来のV字金型の場合。曲げ素材と金型が肩の一点のみで接触するため、加工時に傷が出来やすい。
ハート型金型の場合。曲げ素材と金型の接触面を大きいR面にすることで局部的に大きい圧力がかかりません。そのため加工時に傷がつきません。材料に貼っていた養生シートや防傷シートも不要です。
鉄の9mm。黒皮が一部剥がれているが、傷はついていない。
従来のV字金型の場合。曲げ角（稜線）付近に穴あけがなされている状態で加工すると、加工物と下型の間に空間が発生し、下型が加工物を面で支持することができず、円周付近でめくれが発生しやすい。（黄色矢印部分がV部があたっているところ）
ハート型金型の場合。ハート型金型は常に面で加工物を支持するため、V字金型ではめくれが生じやすい円周付近であっても、めくれが発生しません。そのため、曲げ工程後のめくれ対策（切断→穴あけ→溶接）が不要となります。
従来のV字金型の場合 。素材をプレスする際にダイの肩への引っかかりが浅いと板が滑り落ちてしまい加工ができません。そのためV字金型の最小曲げ脚長はダイの肩幅の約70％が限界です。
ハート型金型の場合。ハート型金型はなめらかな肩Rが素材を支持し続けます。肩と素材が面接触するため素材が滑り落ちにくいという利点があります。そのため最小曲げ脚長はV字金型よりも短くすることができます。
加工前後のコストをカット 。V字金型の場合は傷防止のために防傷シートを使用しますが、ハート型金型の場合は傷がつかないため、防傷シートを使用する必要がありません。また前述の通り、ハート型金型ではめくれが発生しないため、曲げ工程後のめくれ対策（切断→穴あけ→溶接）が不要となり、V字金型と比較しリードタイムの短期化・工程減が見込めます。
丈夫な硬質クロムメッキ処理。 ハート型金型は強度や硬度に優れ、金型の長期使用による摩耗防止にも効果を発揮する硬質クロムメッキ処理が標準となっております。そのためランニングコストの削減にもつながります。
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